ハタハタ待つ漁港

男鹿半島を含む秋田県、日本海東北の名物に神の名を持つ魚、ハタハタ(鰰)があります。
本来ならこの時期、ハタハタ漁で大いに賑わうはずなんですが、こないだ自転車で近くの漁港を通りかかった時はこのとおり。

寂しいことこの上ない。
ここ数年で漁獲量が落ちてきたとこではありますが、今年は輪をかけての不漁。
残念ながら、今年はハタハタ料理にありつく機会は無いのかも。

ハタハタ食文化

身が小さくて味も淡泊なんですが、この地域では長く愛されている冬の魚。
この魚が昔から理由は実はすごく単純で、ハタハタは深海に生息する回遊魚なんですが、この時期産卵のために沿岸に群れをなして接岸してきます。

なので男鹿半島の沿岸を自転車で回ると、ハタハタ漁の網を仕掛けてる様子をあちこちで見かけます。
運が良ければ網を引き揚げてる現場を見ることもできるはず。

漁師にとっては、遠くまで船を出さずに網いっぱいに獲れるハタハタはまさに神の恵み。
冬を迎え食料の入手が困難になる時期に、沿岸で大量の魚が手に入る事で人々の暮らしをどれだけ支えてきたことか。

焼いたり、鍋にしたり。
他にも干したり、漬けたり、しょっつる、ハタハタ寿司にしたりと、保存食としても重宝されてきた愛着のある魚。
間違いなくこの男鹿半島ならではの食文化を形作ってきました。

かつての浜の賑わい

この地域では特徴的なのは、やはりハタハタ寿司やしょっつると言った保存食。
当然ですが、これらを作るには大量のハタハタが必要になりまして、これを魚屋やスーパーで買うのは手間暇としても金銭的にも現実的ではなく。

かつては漁港まで直接買いに行くのが主流でした。
(現在は浜での直接販売は行ってません)

今から15年ほど前の写真がコレ。

この時は、男鹿半島の北浦漁港に自転車で様子を見に行った時のですが凄い賑わいでした。

漁港に続く細い道は大渋滞。
浜ではそれぞれの漁船がハタハタの雌雄選別をしてて、そこにお客さんが直接声をかけてハタハタを大量に買っていきます。

上品にスチロールの箱で買っていく人もいましたが、プラスチックのカゴやゴミ箱に、特大のゴミ袋を張って、そこにスコップでハタハタを流し込むのが当たり前の光景でした。

こうして購入されたハタハタが各家庭で丁寧に加工されて自家製しょっつるやハタハタ寿司として加工されて冬の大事な味覚として親しまれてきたコトまで含めてがハタハタの食文化。

ノスタルジーから未来へ

残念ながら漁獲量の大幅減少に、浜での直接販売の中止、自家製しょっつるやハタハタ寿司を作る人の減少と、ハタハタをめぐる食文化は既に風前の灯火。
こうしたお話はもうノスタルジーの世界で、漁獲量の減少が長期的トレンドなのであれば、次を見ていかないといけない時代なんでしょう。

実際のトコ、ハタハタが無くても男鹿半島には魅力的な料理や、そこに至るルートやロケーションが豊富です。
今年の秋はやたらと雨が多く、自転車仕舞いも不完全燃焼でしたが、もうそろそろ雪が道を覆うようになります。
そうなれば今度はMTBなんかで遊ぶのが楽しい時期が来ますので次にスイッチしていきましょう。

“ハタハタ待つ漁港” への3件の返信

  1. こんにちは❗毎日ハタハタの取れたの見てるけど遅い接岸でこんなもんです正月のハタハタ寿司間に合えば良かったですね⁉️いつか良い年来るようお願いいたしますね‼️

    1. コメントありがとうございます。
      釣りの方はけっこういらっしゃるようですが漁師さん達は番屋の撤収を始めたようです。
      今年は大きな接岸を迎えることなく漁は終わりになりそうで残念なシーズンになってしましましたね。
      自然相手なので仕方ない事ではありますが。

  2. 男鹿にはかれこれ30年通ってますが磯では玉ブリコ見ませんね‼️だんだん自然変わったのかな⁉️

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