トンネルで怖い思いしたことってありません?
暗くて幅の狭いトンネル内で、すぐ横をクルマがけっこうなスピードで追い越していくのはやっぱ怖いです。
自転車はリアマーカー等を点灯してたとしても、他のクルマやバイクに比べてトンネル内で目立ちませんので、トンネル内の安全はある意味、クルマのドライバー任せになります。
大概のクルマは、多めに右によけていってくれますが、中にはギリギリを通るクルマもあります。
特に高齢ドライバーの方は暗順応で目が慣れるのが遅いですし目の前で走る自転車を見落とす可能性は低くはないです。
男鹿半島のトンネル
男鹿半島にはトンネルが3か所あります。
生鼻、椿、戸賀の3か所です。
椿トンネルは非常に短く、戸賀トンネルは広いうえに真っすぐで、かつ交通量が少ないので、それほど脅威はありません。
問題は生鼻トンネルです。
上下別々のトンネルに片側2車線の車道が整備されていて、下り車線(秋田市→男鹿市方向)のみ歩道(自歩道)が整備されてます。
上下ともにトンネル幅はせまく、距離は長めで曲がっているために見通しは悪いです。
その割に照明は少ないため、自転車があまり目立つトンネルではないです。
かつ、船越から船川に向かうバイパス通りなので交通量も多く、車の速度も速く、ここの車道を自転車で走るのは、自分の安全を「運」まかせにする行為と言って間違いなく、できればしたくないですね。
迂回ルート
本来は生鼻トンネルを迂回するには、内陸側の旧道を通って茶臼峠を越えればいいんですが、残念ながら昨年の大雨被害で崩れてから、いまだに開通しておりません。
が、茶臼峠の直前から男鹿市の火葬場前を通過するルートがありますので、こちらを通過すれば安全に車道通行をすることは可能です。
ただし、上り(男鹿市→秋田市)の場合は問題ないですが、下り(秋田市→男鹿市)の場合は、迂回ルートから片側2車線(計4車線)を横断する必要があるので、注意が必要ではあります。
下りトンネルの歩道
ですので下り(秋田市→男鹿市)の場合はトンネル内の歩道を通ることをお勧めしてます。
一番上の写真の歩道ですね。
幅も狭いですし、トンネルを抜けた後の歩道は砂や小石多めの場所があったりではありますが、そのへんは安全とのバーターですので。
どうしても歩道は通りたくない…というのであれば、思い切って寒風山を回ってくるのもルート選定の一つではあります。
男鹿半島を自転車で巡る場合、寒風山も組み込みたいルートの一つでしょうし、最初からそっちを回るのも面白いです。
トンネル内歩道は徐行願います
自転車乗りの皆さんならご存じでしょうが、念のため今一度再確認。
歩道は徐行して通行します。
ゆえにトンネル内歩道も徐行です。
特にトンネル内歩道は狭いうえに、暗いのでスピード出したままで走ると車道以上に危険な場合もあり得ます。
このあいだ、珍しくトンネル内歩道で3台の自転車とすれ違いました。
安全確保のために自分は一本橋レベルで徐行して壁側をキープ。
最初の2台(パニアバックつけたツアラー仕様の小径車)はゆっくり走ってきたので、お互い挨拶をするぐらいの感じで安全にすれ違えたのですが、最後の1台(おそらくロードバイク)はライトを煌々と照らしながら(こちらの姿は見えてたはず)、減速する様子もなくひゅっと通り過ぎました。
相手の運転如何にかかわらず、こちらとしては最大限に安全な選択をするのみなんですが、正直、自分が壁側をキープしてたので、何かの拍子に接触した場合、車道に投げ出されるのは相手側です。
そのへんの想像力とういか危機察知能力がないのは残念だとは思いますが、こちらとしては何事もなくトンネルを通行できたので、そこはまず良しとします。
トンネルは最大限に安全に
「安全」に、これこれを守ってれば大丈夫…っていうのはありません。
過失10:0の事故も存在するわけです。
ただ自転車乗りが、まったく非の打ち所がない運転をしてても、事故が発生した場合にケガをするのは自転車側です。
クルマ側がおかしな運転をしたとしても、安全圏に留まれるように意識して、工夫することが何より大事。
骨折で入院とかしたら、当面自転車には乗れなくなるので、そこは何よりご注意願いたく。