男鹿一周ゴールデンコース

自転車で走れるコースがたくさんあってオススメを絞り切れない男鹿半島ですが、超定番のコースとなれば、男鹿一周ゴールデンコースです。

60kmを走り切れる体力があって、初めて男鹿を走るのならこのコースを走っておけば間違いないと言える(断言)。
男鹿半島の魅力の大事なトコが詰まってます。

海岸線と平たんロード

海がきれいな男鹿半島ですが、この時期は特に海の色が青く深い色に染まります。
その日によって鮮やかに色を変える海の魅力を存分に味わえるのが半島ライドの魅力の一つ。

男鹿半島の場合は男鹿駅周辺をスタートして門前に向かう区間は完全なフラットコース。
出入りの激しい岩場海岸が続く最初の1時間は、のんびりと日本海の青さを堪能できる区間です。

初心者ともどもゆっくりのんびり走るも良し、交通量の少なさ信号のなさを利にとってTTチャレンジするもよし(但し安全第一で!)、ぞんぶんにフラット区間を味わえます。

なお、この区間だと確実に飲食できるのは男鹿駅周辺に限られますので、補給は事前にすませてからスタートするのがオススメ。

無限に続く断崖アップダウン

門前をすぎたら、ここからスリリングでストイックな区間に突入です。

ここから上り坂と下り坂と断崖絶壁しかありません。

だいたい標高50~200mの間のアップダウンを連続でこなす、男鹿半島でも最もハードな区間。
ここは、そこそこの脚力とスキル(特に下り坂)が必要になります。

フィジカルにはきつい区間ですが、代わりに常に左脇に断崖絶壁が続くという特殊な景観が続きます。
崖っぷちライドなんて他所にはなかなか無いです。
必見の断崖絶壁コース。

車と違って、自転車なら止めても邪魔にはなりにくく、存分に景色を楽しめます。
SNS映えする風景もたっぷりあるので、こころゆくまで写真撮りまくっちゃいましょう。

ただし、ここも補給可能なポイントはほとんどありません。
戸賀湾までたどり着けるだけの補給を確保しておきましょう。

砂浜と灯台のゆるゆるダウン

無事に戸賀湾にたどり着けたら、ちょっとだけ平たん区間が復活します。

もし補給取り損ねてたら、男鹿水族館GAOのレストラン/売店で確実に補給をしておきましょう。
受付に言ってもらえば入館証を出してもらえるので、食事補給だけなら入館料はかかりません。

戸賀湾は大昔の火山の爆発跡に海水が入りこんでできたユニークな砂浜海岸。
昔は、有名な海水浴場だったんですが…今はのんびりできる場所になりました。

そこから急激な坂道を駆け上がれば(ちなみに男鹿で一番の激坂)、入道崎灯台までは、ほぼほぼ下り基調。
男鹿半島を一周する中で、ここまで楽しく下りと景色を楽しめる区間は他になく。

海の色も、先ほどまでのスリリングな青から、優しく溶けるような青に変わって見えるから不思議。

ほどなくたどり着く入道崎灯台は、この近辺ではずば抜けて明るい船舶灯台。
もし夜に来る機会があれば、53万カンデラという強力な光束のダイナミックな舞いに驚かされるはず。

登れる灯台としても有名ですので、もしお時間ありましたら入場料300円を握りしめて海抜57mからの絶景をお楽しみいただくのもオススメ。

補給に関してはお土産屋、飲食店、自販機とありますので、ここではそこまで困りません。

神の山と棚田ライン

入道崎で折り返すと、帰りのルートは山間のバイパスルートになります。
交通量は若干増えますが(ほんとに若干)、道幅も広めなのでスポーツ自転車で走るのにストレスは感じない道路。

ときどき通過する大きな橋梁からは、常に右手に男鹿の山々が連なってるのが見えます。

なかでも安全寺の大橋から右手に眺める、棚田が山の上に登っていくダイナミックな風景が売りのひとつ。
車だと橋の上に止めるわけにもいかず、じっくり見ることはできませんが、自転車なら車の邪魔にならないようにして景色を楽しめます。
ここもぜひぜひ。

男鹿駅周辺でゴール

ぐるっと回って男鹿駅周辺までくれば、コンビニやスーパーもありますし、飲食店もありますので、お好みでお店をチョイスしていただければ。

ただし、ランチ営業としては午後2~3時くらいで終わっちゃうお店もあるので、早めのスケジュールで男鹿一周から男鹿ランチにつなげていただくのが良いかと思います。

男鹿一周から寒風山エリアを追加するのもコースとしてはおススメですが、時間的に食事できる場所が限られますのでご注意を。

お帰りも安全に

以上がだいたいの男鹿半島ゴールデンコースのオススメです。
手軽さとハードさの相まったなかなかの好コースですので、すべての自転車乗りの方にオススメです!