基本的に、自転車に乗る場合は前照灯(白)と後方反射板/リアライト(赤)は必須です。
とはいえ、これは夜間、トンネル、濃霧といった日照の無い暗い場所でのお話。

装備をつけっぱなしにするシティサイクルならともかく、少しでも軽くしたいスポーツサイクルの場合は、使わない時は装着しないという方もいらっしゃるはず。
自分が調べた限りでは、それでも法律違反にはならないはず。

男鹿半島にはトンネルがある。

ところが、男鹿半島をライドする場合はトンネルがあります。
半島内に生鼻、椿、戸賀の3カ所。

10秒もかからず通過するのもありますが、1分以上かかり途中でカーブがある見通しの悪いトンネルもあります。
ですので、男鹿半島ライドをする場合は前照灯(白)と後方反射板/リアライト(赤)は必須装備になります。

男鹿半島ライドをしよう!と思い立った皆様、さっそくサイクルショップに出かけて装備調達をお願いいたします。

生鼻トンネルは工事中

男鹿半島で最も危険で長いトンネルである生鼻トンネルは現在長期工事中で、しばらく通れません。

厳密には、2本あるトンネルの下り線側を対面通行にして車両は通れるので、自転車も通行は可能ですが、ここは非常にせまく、センターライン上にポールを立てている関係で車も回避できないため、間違いなく後ろから車に煽られます。

そればかりか、男鹿半島にも多い高齢ドライバーの方々は日中トンネルに入った時の暗順応が遅いため、見落とされて、そのまま追突されるリスクも低いとは言えません。
なによりここのトンネルは交通量が多いですので。

今しばらくは通らないコトをお勧めいたします。
迂回路は茶臼峠。
こちらはの記事に迂回ルートまとめてあります。

椿トンネルは一瞬

男鹿駅周辺から門前へ向かう海岸線の途中にある椿トンネルはすごく短いトンネルなので、ここは一瞬で通過できます。
とはいえ途中でカーブして見通しは悪いため、やはりリアライト等は必須。

いちおうこの僅かなトンネルを回避するルートがすぐ横(内陸側)を走ってるので、ライト等を忘れた場合は、万全を期してこちらに迂回するのもいいです。

戸賀トンネルは登り

戸賀湾から男鹿温泉方面に抜ける戸賀トンネルは一番新しいコトもあって、道幅も広く一直線のトンネルなので中も明るく、比較的追突されるリスクは少ないです。
ですが、万が一というコトもあるので、やはりリアライトは必須。
なにより長い登りの途中なので、逆に自転車がフラつくことがリスクにもなります。

戸賀トンネルにも迂回路はありまして、すぐ北側の急な坂道がそれ。
もともと、この急坂を回避するために作ったのが戸賀トンネルなので、ここの急坂度合は半端じゃなく、単独の坂道としては男鹿半島で一番の坂だったりします。

中級者以上の方は、トンネルの安全云々は抜きにしても、一度はこちらの坂を登っていただくのがいいかも。
男鹿半島の良い(?)思い出になるかと。

ライトの利用法

自転車のライトは点灯と点滅の両方で使えるようになっているのが普通ですが、使い方には決まりがあります。

昼間は点滅でもオッケー

昼間はそもそもライトをつける法的理由がないため点滅でもオッケーです。
ただし、最近は昼でも車のドライバーからの被視認性を高めて事故を回避しようという考え方が浸透してきましたので、前照灯(ヘッドライト)はなるべく明るいライトを点灯、もしくは点灯+点滅状態で付けるのをオススメします。

後方反射板は意味がありませんが、リアライト(赤)を使う場合はなるべく複数のリアライト(赤)を点滅で使うのが効果があると考えてます。
特にトンネルでの追突を防ぐ場合は、なるべく赤くピカピカしてることが大事です。

夜間は点灯すること

逆に夜間はライトを点灯状態に使うことが必須になります。
前方も後方も同じです。

前照灯(ヘッドライト)は最低でも一つは点灯状態で、点滅にするのは2灯目のライトにするなど、なるべく光量を確保するコト。

後方は後方反射板を備えていれば法的には十分ですが、スポーツサイクルだとなかなか後方反射板を付けてる人は稀でしょうから、実質はリアライト(赤)を点灯で使います。
前方と同様、点滅にするのは2灯目のリアライト(赤)から。

つまるところ、スポーツサイクルの場合、ライトをつける場合は前方も後方も2灯装備が望ましく、その場合、メインのライトは点灯で長時間使えるもの、サブは点滅でもよいので比較的小さなモノでも大丈夫。

ベテランほど危険

こうしたトンネルでの安全通行に関しては、実はベテランほどリスクが高い。
というのも、ベテランほど「ライトなしでトンネルを通過した経験」を多く持っていて、その多くが「今まで事故に合ってない」という理由でトンネルの危険性を低く見積もりがち。

はっきり言えば、たまたま運が良かっただけのコトです。

自転車事故というのは、日常生活のリスクに比べると確立としては低いです。
ですが、母数が多くなると低い確率でも事故に遭遇する回数も増えてくるのは自明のこと。
自分も、自転車仲間がたくさんいますが、やはり数年に一度事故の報告を受けますので、誰しも無縁ではないと思ってください。

今なら充電式のライト等が多数販売されていて見た目も悪くないですし、サイコンと一緒にマウントできるスタイリッシュなパーツもたくさん用意されてますので、ぜひ男鹿半島ライドを機会にして、ライトの装着をよろしくお願いいたします。